のぐち母乳育児相談室
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のぐち母乳育児相談室は、様々な年代の女性の心と体に寄り添う助産院です

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母乳神話って???

※長文です※
お時間のある方のみお読みください
母乳神話って?
先日、私にメールが来ました。北海道の夕方の情報番組、『今日ドキっ』で、母乳神話がお母さんがたの重圧になっているという特集をやっていますと。

このメールをくれたお母さんは今現在母乳育児中
少なくとも、この内容は、なんか変?と思ったそうです。
このお母さんは、決して、母乳育児バンザイ!な経験しかないわけではありません。

3人の子供を産み育てる中で、母乳育児においても、ありとあらゆる辛いこと、かなしいこと、切ないこともしっていて、でも、最終的に、ハッピーなことも、全てを知っているお母さんです。

私自身、テレビの内容はみれなかったのだけど…

ずっと、心にのしかかる…重圧という言葉。
誰が重圧をかけているのか?
母乳育児相談室を経営している私か?
なんて考えてみたり…

神話という言葉を調べてみたら
 1 宇宙・人間・動植物・文化などの起源・創造などを始めとする自然・社会現象を超自然的存在(神)や英雄などと関連させて説く説話。
 2 実体は明らかでないのに、長い間人々によって絶対のものと信じこまれ、称賛や畏怖の目で見られてきた事柄。

と書かれている

『今日ドキっ』で使用された神話は、多分2番

 実体は明らかでないのに、長い間人々によって絶対のものと信じこまれ、称賛や畏怖の目で見られてきた事柄。

お母さんがたは、母乳を絶対のものと信じ込まされて来たの?

まるで騙されて来たのかのような…

そうではなくて、

産んでみて、我が子に出会ったら。
「もしも、出るならおっぱいで育てたい」くらいに思ってたお母さんが、
「一滴でも多く、母乳を飲ませてあげたい」って自然に感じだのではないだろうか…

自分でも、想像もしなかった気持ちが溢れて来たのではないだろうか?

そして、自然な流れで、乳房は張り、乳汁が滲み始めたのではないだろうか?

神話なのは、そこからだ。

母乳育児支援において、助産師は、絶対的な存在であって、
胸に助産師と書いてあるネームをつけているだけで、この人の言うことを聞けば、母乳が出るんだ…と思ってしまったのではないだろうか。

私も罪深き時代があった

だからよくわかる

新卒1年目、母乳育児のことなんて、ほぼ勉強ゼロだったよ

なのに、いきなり授乳指導、なんてあたりまえ

お母さんの気持ちも考えず、根拠もなく、先輩のみよう見真似で話してた。

助産師3年、4年、5年経つと、もっともらしく、乳房を触ってたね。「お母さんが辛い時は、たまにミルクを足すのもいいね!」とか、言ってたよ。
今なら絶対言わない「寝る前にミルク足すといいかもね…」なんて。

お家に帰ってから、お母さんがどんなことに困るのか、退院するときのお母さんが、どんな不安を抱えてるのか、半分もわかってなかったとおもう。
そんな私が、1週間後に電話訪問とかしちゃうんだよ。それでも、その時は精一杯お仕事してると思ってた。お母さんの気持ちに寄り添ってると思ってた…

今思うと、本当に申し訳ない…

助産学科で習う母乳育児の講義なんて、数時間です
結局は施設のやり方、方針にならされていく。
そこに、根拠があるのか、それとも、都市伝説のような根拠のないことなのかも分からず…

授乳に困難を抱えてるお母さんがいた時。
「お母さんの乳房がね〜」とか、→じゃあ、どんな乳房ならいいんだよ👊
「もう少し赤ちゃんのお口が開くといいね!」→じゃあどうやったら大きく開くのか教えてよ👊

って思うよね。
そんな時、
子供が、うえーんって泣いて、大きなお口開けた時に、首の後ろ持って、せーのって、がぶって咥えさせるといいんだよ!って教わる

これ、教科書に、そんなこと書いてませんから。

これ間違いだよね。
うまく行くわけない方法教えるから、お母さんがたが辛くなる

お母さんがただって、誰も頭の後ろ押さえつけて授乳したいわけじゃないんだよ
毎回、毎回授乳の度に、座って、クッション挟んで、背筋伸ばしたいわけじゃないんだよ

そんなことしてたら、母乳に騙されたとかと思ってしまう

もう一度、一人ひとりのお母さんの気持ちを聞こうよ

お母さんがたは何を求めたのか…

「おっぱいが痛いんです…」って言われたら、ミルク足したいって言ったんじゃない、直接吸わすのをやめたいって言ったんじゃない
→「痛くない方法を教えてください」って言ったんだよ

「赤ちゃんがなかなか寝てくれないんです」て言われたら、
「ミルク足して寝かせてもいいですか?」って言われたんじゃなくて
「母乳をあげながら、赤ちゃんをうまく寝かせるコツはありますか?」って聞かれたんだよ

「赤ちゃんがうまく吸えなくて、乳房を嫌がってるようです」って言われたら、「乳頭保護器を貸してください」とか、「母乳をやめたい」って言われたんじゃなくて、「赤ちゃんが嫌がらないで、授乳できる方法を教えてください」って言われたんだよ。

今一度、医療者が胸に手を当て、自分の技術を見直すべき時ではないだろうか…
そして、このお母さんの気持ちにすぐに応えることのできる技術と知識がない時には、正直に伝えよう。
「お母さん、ごめんね、私の力不足で…未熟な技術で、もうしばらくお母さんを苦しませてしまうかも…」って。
「でも、必ずできるよ!できるところまで一緒にがんばりませんか?」って。

母乳育児をしているお母さんがたは、重圧に耐えて、母乳育児をしていたのだろうか?騙されてしまったお母さんがたは、そんな神話を信じて、損をしてるの?徳をしてるの?
そんなことではないのだよ。

お母さんがたへ
「私は、母乳をあげたいんです!痛くない、辛くない授乳を教えてください」って声をあげるのはどうですか…

そして、訳あって、ミルクを選択したお母さん
御縁があって、ミルク育児を選択したお母さん
自分の育児に自信を持とう!その上で、私でお役に立てることがあれば、なんでも聞いてください。
だって、子育てしてたら、母乳だって、ミルクだって、悩みは、次から次へと出てくるからね。

母乳神話という言葉に耐えきれなく、長々書かせていただきました。

2019年01月26日 06:15

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